障害者スポーツ教室(フライングディスク)実施記録

<千葉市>

名称:障害者スポーツ教室(フライングディスク)実施記録
日時:令和3年10月~令和4年3月(月2回) 各回9:00~11:30
場所:千葉市療育センター ふれあいの家 体育室
   千葉市中央区高浜4-8-3

参加者
公益財団法人 千葉市スポーツ協会が主催する「障害者スポーツ教室(フライングディスク)」に申し込まれた、市内在住・在勤・在学の10歳以上の知的障害者 定員15名(事前申込制)

主催:公益財団法人 千葉市スポーツ協会
   ちばしパラスポーツコンシェルジェ

共催等
〇一般社団法人 千葉県障がい者スポーツ協会
〇千葉障がい者スポーツ指導者協議会 中央ブロック
〇大学生ボランティア

目的
〇知的障害者を対象に、スポーツに触れる機会を提供することにより、子どもから大人まで幅広い年齢層の体力向上及びスポーツをとおしたコミュニケーション能力の育成を図る。
〇参加者の実態を的確に把握し、楽しみながらスポーツ指導を実践する指導者育成を図り、生涯スポーツの環境づくりを伸展する。


フライングディスクを中心として、興味関心や運動能力に合わせたパラスポーツ教室
・・・各回の工夫を凝らした用具等を中心として・・・

第1回目(10月9日)

体育室のフロア全体を活用して、フライングディスクに取り組める設営を行いました。
千葉市スポーツ協会コンシェルジェの開会行事を経て、さっそく準備活動に取り組みました。アキュラシーという競技に取り組むのですが、輪のゴールにディスクを投げるだけでは、興味が湧かないので、様々な工夫を加えます。教室の後半に上達していることが目標です。

第2回目(10月23日)

全国大会や県大会のフライングディスク競技のディスクは、健常者の大会に使用するディスクとは異なります。やや柔らかいな感じられる感触のディスクです。1枚でも高価なので、家庭でも練習できるようにと紙皿、新聞紙、ビニールテープを活用した自作のフライングディスク作成に取り組みました。「僕はこれが楽しいな」と笑顔になり制作する参加者もいました。

第3回目(11月6日)

長机上に2リットルの空きペットボトルやフライングディスクを並べ、参加者が創意工夫のある的づくりをしました。それぞれに工夫されたもので、自作した的が全部倒れると思わず歓声が沸き上がりました。
楽しい活動であることが動機付けにはとても大切であることを感じました。

第4回目(11月20日)

ペットボトルボウリングの的を4か所設置しました。
参加者の上達はとても速いという感想が聞こえてきました。ペットボトルにヒットして倒れる音がとてもクリーンでした。
ディスゲッターも2組セットしてみました。ペットボトルボウリングとは違った取り組みに熱中する姿が印象的でした。

第5回目(3月26日)

2か月の休止期間と新型コロナウイルス感染症拡大によるまん延等防止重点措置による中止を経て、しばらくぶりの教室開催となりました。しかも今回が最終回です。
ウオーミングアップのペガーボールから身体を動かすことを楽しみ、お友達と運動する心地よさを満喫している様子が印象的でした。
休止期間があったにもかかわらず、参加者の技術もダウンせず、ペットボトルボウリングではストライク連発でした。ディスゲッターでも狙った的を射抜くことができました。

参加者全員での記念撮影です。
参加者同士がお互いを認め合いながら活動した最終回の温かい雰囲気の集合写真となりました。

☆彡 フライングディスク教室の運営で大切にしたいことについて ☆彡

  1. 参加者の興味関心を探りながら、できる体験を多く準備工夫し、「参加してよかった」「楽しかった」「次回も参加したい」と感じていただける運営を心がけました。
  2. 参加者が楽しめる環境を整えるために、運営するスタッフも大いに楽しもうとする気持ちを持つことが大切です。参加者も運営スタッフもフライング教室を構成する大切な主体です。
  3. 参加者の興味関心をとらえることが難しいと感じるならば、「自分の感じ方を大切にしましょう。」を合言葉に、スタッフ間で意見交換しながら、その場での工夫を加えました。